打ち上げとお手紙

このところ、嬉しいこと続きで、日々ブログを更新してしまいます。

昨夜は、ヒデ坊とプリンくんと、ルナ新装版の打ち上げでした。

プリンくんのご両親は、初めての我が子が担当した本だということで、書店でお買い上げくださったとのこと。親心、よくよくわかります!ありがとうございます。

 

当初は熟成肉のお店の予定だったのですが、時間に制限があるとのことで、横浜のお鍋のお店になりました。そこは静かな個室で密談?に適し、居心地もよく、うっかりすると寝てしまいそうな「秘密基地」的なくつろげる場所でした。

お料理も美味しく(しかし、昨夜は暖かすぎて、鍋は注文せず)、よもやま話に盛り上がり、写真を撮ろうとしたときは、すでにほとんどお皿に残っていない状態でした。

 

「劇部ですから!」の一巻すらまだ出ていないというのに、次のシリーズの企画で盛り上がるという。お話そのものより、取材先をあそこにしよう、ここにしよう!という本末転倒ぶりに、笑ってしまいました。どうかどうか取材に無事に行けますように!!!取材だけで、エッセイ本が書けそうなくらい、ディープなところです。わくわくします。

肝心のお話は、今のところ、多分、ハイファンタジー。

ハイファンは初めての試みです。

 

そして、打ち上げの席でプリンくんが持ってきてくれたものが、読者さんからのお手紙でした。編集部を通して頂いたお手紙は、万が一の場合に備えて、編集部で開封されるのが常です。すでに読んでいたプリンくんが「感動しますよ。」と言い、まだ読んでなかったヒデ坊が「読ませてください。」と早速、その場で目を通しました。読んですぐに、彼は泣いてしまいました。(比喩ではなく)

それを見た私は、酔っぱらっている状態で読みたくなくて、帰宅してからじっくり読ませていただくことにしました。帰りの電車の中でも、ヒデ坊はその手紙を思い出して、また新しい涙を流してました。そんなヒデ坊に、担当していただける私は幸せだと思います。

帰宅後、ゆっくり拝読しました。

小学生のときにルナに出会った読者さんからのお手紙でした。

ここで内容についてお伝えすることはできませんが、ナビルナを愛してくださり、支えにしてくださったことが丁寧な字で綴られていて、私の気持ちこそ「感謝」の二文字では足りません。

お手紙を拝読して、読者さんが思い返してくれたように、私も十数年前にルナを書き始めたときのことを思い起こしました。一番初めに読者はがきをもらったときのこと、最初のサイン会のときのこと。あれは上野の森でした。そのときの読者さんの笑顔などが次々と思い出され、泣いていました。

このブログを書いている今も、涙が。(家族が留守でよかったわ)

小さなどうでもよいことでくよくよしたりしていた自分が情けなくて恥ずかしくて、こんな作者ではいけないと反省もしました。

ここをご覧になっているかわかりませんが、少しでも早く気持ちをお伝えしたくて。ありがとうございました。

 

私自身、幼いころ、学校では楽しかったのですが、家は居心地のよい場所ではありませんでした。そんなとき、本を読むことで、どれだけ救われたかわかりません。

 

私と同じように、辛く悲しい思いをしている子どもたちに読んでもらいたい。そんな思いで書き始めたときの気持ちも、思い出したのです。

みなさんの心に届くような物語を作っていけるよう、しっかり前を向いて書いていきます。